【技術動向】スマートホームデバイス企業まとめと今後の方向性
概要
IoTの一分野として成長が期待されているのが"スマートホーム"というカテゴリです。 明確な定義はないけれど、とにかく家の中のモノがインターネットに繋がりまくる。それによって日々の生活をより便利に、より豊かにしようというコンセプトです。"ホームオートメーション(Home Automation"という類似の概念は古くからあり、それがIoTという言葉に紐づいて若干意味合いが変わったようなイメージです。
既に世に出ている有名なプロダクト
上述のように実際にはそんなに新しいコンセプトではないので、既に商品化されて実績を残しているプロダクトが数多くあります。例えば、Googleが高額で買収した"Nest"もスマートホームのプロダクトです。以下に注目に値するスマートホーム関連の企業を簡単な説明を列挙します。
- Nest サーモスタット(家全体の温度を自動で調節する機器)を人工知能で最適制御するプロダクト"nest"を発売、すでに100万台売れていると言われている。
- Lockitron 自動で錠前の開閉ができるプロダクト。Bluetoothでスマホと連携するので扉の前で鍵もスマホも取り出す必要がない。第二世代機がクラウドファンディングサイトで220万ドルもの資金を調達するなど市場実績も。
- Withings フランスの企業。売れ筋のWithings Smart Body Analyzerを筆頭に、様々なスマートホームデバイスを発売している。この会社のコンセプトムービーを見るとスマートホームというコンセプトがイメージしやすい。
技術動向のポイント
日々の生活に直接影響を与えるので、使い勝手が最も重要です。Gizmodoのこの記事 にもあるように、接続失敗することがあるとか、設定変更が面倒などといった使い勝手の不備があるものは成功しないと考えてよいでしょう。例えば、上で取り上げたLockitronも第一世代の売り上げは第二世代には遠く及びませんでした。なぜならば、 1. 使い始めるには錠前を専用のものに交換する必要がある 2. 錠前の開閉にはスマホ操作が必要 という制約があったからです。第二世代機ではこの課題を解決したため、爆発的な成功を収めました。
市場としてはまだまだ過渡期といった印象ですが、将来的には必ず浸透するコンセプトだと思われれます。伸び白十分な業界と考えています。
まとめ
- スマートホームは古くからあるコンセプトがIoTの影響で形を変えたもの
- 既に成功しているメーカーも多い
- 商品は使い勝手が最重要